イノベーション推進部

「イノベーション推進部」が目指すもの

東京大学 産学連携研究推進部長
 寺澤廣一

 「イノベーション推進部」は、従来「産学連携研究推進部」と「事業化推進部」の2つの部が担ってきた業務を引き継ぐことになります。同時に当部は、東京大学のオリジナルな研究成果を社会に実装し、インパクトの高いイノベーションを実現するために、何をすべきかをあらためて問い直し、より創造的な産学連携業務を追求してまいりたいと考えております。
イノベーション推進部には、2つの大きなミッションがあります。
 一つは、産学連携による共同研究を通じて、その成果を具体的に産業界や社会へ還元することを目指して、本学の総合力を生かした複数部局にまたがる共同研究を必要とする企業や、産学連携を希望される学内研究者を支援し、具体的な共同研究を創出することです。
 そのために、主として次の取り組みを行ってまいります。

  • 着想段階から産学で討議を進めることによって、「成果の見える共同研究」を創出する共同研究立案企画プログラム「Proprius21」の推進
  • 海外企業との共同研究など国際的な産学連携を創出する「Global Proprius21」プログラムの推進
  • 「UCR(産学連携)プロポーザル」など産学連携を希望する学内研究者の研究シーズの学外への情報発信
  • 特定のテーマの下で出会い、産業界と学内研究者とのパートナーシップを模索するきっかけとなる「科学技術交流フォーラム」等のプログラムの立案・運営
  • 複数の企業と複数の学内研究者が集い産学連携の可能性を探索するコンソーシアム等の立案・運営
  • 産学双方向の情報発信機能を持つ東京大学産学連携協議会の事務局運営
  • 地方自治体等からの研修生の受け入れを行う「テクノロジー・リエゾン・フェロー(TLF)」制度の推進

 また、イノベーション推進部のもう一つの重要なミッションは、東京大学の起業・大学発ベンチャー支援を行うことです。東京大学にはいくつかの特徴があります。2004年4月の国立大学法人化と同時に、東京大学独自のベンチャーキャピタル・ファンド運営会社として株式会社東京大学エッジキャピタル(UTEC)が設立され、UTECは資金的・人的側面からベンチャー企業をサポートしています。当部は、UTECと機動的に連携しながら、起業・大学発ベンチャー支援を推進してまいります。
 また、当部は引き続き、ベンチャー企業のインキュベーション事業にも取り組みます。産学連携プラザの隣接地に「東京大学アントレプレナープラザ」を2007年6月にオープンし、また駒場キャンパスにおいてもインキュベーションルームを運営してまいりましたが、2011年度からは、アントレプレナープラザ内において、起業計画中または起業直後の起業家を対象とした、共用インキュベーション室も開設しました。
 さらに、当部はアントレプレナーシップ(起業)教育にも力を入れます。UTECおよび東京大学TLOと連携して主催・運営してまいりました学生起業家育成 教育プログラム「東京大学アントレプレナー道場」が、今年度は10期目を迎えますほか、大学院工学系研究科、工学部においても部局と連携する形でアントレプレナーシップ教育に取り組みます。
 大学内に起業文化・アントレプレナーシップ(起業家精神)を醸成することもまた重要です。そのために、国内大学のみならず欧米亜の有力な大学とも連携する形で様々なプロジェクトに取り組み、その成果について、学内・学外に広く情報発信していくことが本学産学連携本部の使命であると考えています。
 新たな発足した「イノベーション推進部」。今後とも、大学のオリジナルな研究成果がイノベーションに結実するよう、様々な角度から積極的に取り組んでまいります。引き続きご指導、ご鞭撻を宜しくお願い申し上げます。


イノベーション推進部長 各務 茂夫

スタッフ(五十音順)

2016年4月1日時点

各務 茂夫
(イノベーション推進部長 教授)
明谷 早映子
(特任研究員)
阿部 祐子
(Proprius21プログラムオフィサー)
馬田 隆明
(特任研究員)
岡本 明彦
(Proprius21プログラムオフィサー)
加藤 晴洋
(特任研究員)
菅原 岳人
(助教)
東條 英明
(特任専門員)
長谷川 克也
(特任教授)
宮本 みちる
(特任研究員)
宮脇 守
(特任研究員)
李 旻
(特任研究員)