東京大学産学協創本部 知的財産契約・管理部(2020年11月1日から名称が、知的財産部から変更になりました、以下「知財部」という)は、学内部局、研究者や東京大学TLO等と連携して、産学連携関連契約の検討・交渉・契約条項の作成等の業務(契約業務)を行っています。また、発明などの知的財産権の承継・権利化、ライセンス等による活用、収益の学内への還元等業務(知財管理業務)を行い、さらには戦略的な知的財産管理の実現を目指しています。また、知的財産関連規則の整備及び、学内へのそれらの周知・研修活動業務等も行っています。
契約業務は、部局から依頼を受けて共同研究契約等の修正や交渉を行い、また大型の産学協創案件関連契約、英文契約書の検討、契約交渉業務を担います。東京大学は、その活動範囲の広がりとともに、国内外企業との総合的な産学連携活動を含めた様々な連携活動が増加し、これらの案件では、従来の契約スキームにとらわれない柔軟でかつ契約当事者双方に有益な成果が求められますが、知財部はこのようなニーズに答え、グローバルに発展していく東京大学の活動を契約部門で支えていきます。
知財管理業務は、東京大学TLOの発明等の承継判定、権利化についての意見の提示を受けて、大学側の状況をふまえつつ、承継判定や権利化の是非について判断をしています。東京大学は、様々な分野で最先端の研究を行い、研究成果としての発明等を創出していますが、これら無形の知的資産を戦略的に創出し、管理、活用していくことは、知財部の重要な責務であると考えています。加えて知財部は、研究者・部局等、ベンチャー・大企業等とも協議をして、東京大学の研究成果の最大限の活用が図れるよう、さまざまな課題の解決にも努めています。
最後に、知財部として、法令改正に応じた知的財産関連規則の整備を行うとともに、定期的に学内規則や、発明届提出方法など学内制度の説明会や、改正法等に関する研修会を開催して、その周知・研修活動等を行っていますが、これらの活動が東京大学の全体の知的財産リテラシーを支える重要な業務であると思っています。
知的財産契約・管理部長
弁護士 三尾 美枝子
TLOと一体化した運営
TLOの経験や実績を生かしつつ、知的財産契約・管理部は管理主体、TLOは運用主体の分担で一体となった運営を行います。
TLOの業務分担
- 承継判定に関する助言業務:
- 東京大学TLO(CASTI)に一本化します。
- 上記以外の知的財産の取扱い業務およびライセンス活動:
- 東京大学TLO、生産技術研究奨励会ほかが実施します。