東京大学 2017年度全学自由研究ゼミナール「ボードゲーム作りを通して起業を学ぶ」

東京大学 2017年度全学自由研究ゼミナール「ボードゲーム作りを通して起業を学ぶ」

起業して間もない企業のことをベンチャー企業やスタートアップと呼びます。
現在、世界的に見てみると、起業やスタートアップへ参加することは、大学卒業後の一つのキャリアとなりつつあるようです。

たとえば、MIT の卒業生の 12% が卒業後 5 年以内に起業や起業直後の企業に関わっています(Entrepreneurship and Innovation at MIT)。また Harvard Business School の卒業生の約 7% もそうした生まれたての企業に参加しつつあります (HBS Class of 2016 のデータ)。

さらに、オックスフォード大学の「雇用の未来」というレポートでは、今後様々な仕事が AI やロボットで機械化されることが指摘されています。その結果、人間はより創造的な仕事に就くことになり、起業が盛んになることが予想されています。

こうした世界的な情勢の変化に続き、日本でも起業が一つのキャリアとして認識され始めていますが、残念ながらまだまだ一般的ではありません。そのため起業後にどのような道を歩むのか分からない部分も多く、分からないから怖いと思っている方も多いのではないでしょうか。
そこで本講義では、起業に際して重要なことやどのような落とし穴があるのかといったようなことを、起業に関する理論や起業家からの講演、起業経験者のインタビューを通して自主的に学び、それを人生ゲームのようなボードゲームの形としてアウトプットしていただくことで、起業家という一つのキャリアの理解の促進を図りたいと思います。
なお、今回は起業の中でも特に「スタートアップ」と呼ばれるような、短期間で急成長をすることを目指した起業の形態に焦点を定め、どのようにすれば短期間で大きくなる会社や事業を作ることができるのかの理論やノウハウを学んでいただきます。

本講義は駒場キャンパスにて行われます。本郷キャンパスのみなさんは、『東京大学アントレプレナー道場』にご参加ください。

単位認定について

1タームの全学ゼミの単位制度に則って、単位が発行されます。

対象

本ゼミは学部前期課程(1,2年生)を対象にした全学自由研究ゼミナールの科目です。また本ゼミは、起業をするための授業ではありません。むしろ「起業アイデアは持っていない」「ベンチャーにはそれほど興味はない」「ビジネスにはあまり興味がない」という学生のみなさんを対象としています。

  • 起業に少しだけ興味のある人
  • これからのキャリアの選択肢を増やしたい人
  • 大学で学んだ技術を使った新しい事業を考えたい人

なお、今回は主に先端技術を用いたスタートアップに関わる人たちの講演を用意しています。技術的な話題の事前知識は必要ありませんが、理工系の技術に知的興味のある学生の皆さんの参加を期待しています。

授業の形式

本ゼミでは人生ゲームのようなボードゲームづくりを通して、起業というキャリアへの理解を深めることを目的としています。
基本は授業(30分)→学生による活動(40分)→ゲスト講演(30分)といった形で進みます。

授業担当者

ファシリテーター:馬田隆明特任研究員(参考書「逆説のスタートアップ思考」著者)
担当教員:長谷川克也特任教授、菅原岳人助教

授業予定

日程 ファシリテーターによる講義 学生の活動 立場 ゲスト 講演内容(予定)
1 4/10 ガイダンス+スタートアップとは 人生ゲームをプレイする 起業家 曾川景介 起業するまでの道のりとその後
2 4/17 スタートアップの標準的な道のり 各自アイデア発表(事前提出)&チーミング エンジェル投資家 鎌田富久 エンジェル投資の判断とその後
3 4/24 プロダクトの作り方と顧客インタビューの方法 最初のチームプロト発表 VC 澤山陽平 投資の判断とその後
4 5/8 スタートアップのアイデア インタビュー結果の発表 支援者 森山大器 スタートアップを支える人々
5 5/15 チームと実行 第二回プロト発表 大学 馬田隆明 スタートアップと大学と大学生
6 5/22 マーケティングとセールス マーケティング 大企業 小田島伸至 大企業とスタートアップ
7 5/29 結果発表 授業の振り返り 起業家 古見元気 東大生の起業とその後
 

定員

40 名 (希望者が多い場合には受講者を選抜する場合があります)

スケジュール

S1 タームの月曜 5 限(但し 5/1 は休講とし、5/29に補講を行なう)

教室

KALS(17号館2階)

評価方法

全学ゼミのため合否のみとなります。

合否の判断は以下で行います。

  • 授業参加
  • レポートの作成(個人)
  • 作成したボードゲームの外部評価(グループ点)
    ※ボードゲームの作成に際しては、それなりに自習や課外での時間が長くなります。

ガイダンス

第一回授業日に行う。

履修登録

以下のフォームからご登録ください。

https://goo.gl/forms/pbVk2q5e8oPY1GuA2

参考書